歯周病とは

歯を失う原因……知っていましたか!?

「8020運動」をご存じですか?
この運動は世界中で進められているもので、80歳になったときに自分の歯が20本残っていることを目指す運動のことです。スウェーデンやノルウェーなどの歯科先進国では実際にこの運動の通り、80歳以上でも平均20本以上の歯が残っているという事実があります。
しかし日本の場合では、80歳以上の方は平均4~5本しか自分の歯が残っていないという現状です。なぜこのような大きな差が出ているでしょうか?
左記の図で、日本人が歯を失う原因をご覧ください。

実際にどんな病気なの?

上記の図からわかる通り、歯を失う原因の第一位は歯周病(ペリオ)です。歯周病とは、歯肉からの出血・腫れや歯のグラつきなどを引き起こす、歯周組織の病気です。初期段階では自覚症状に乏しく気づきにくいため、患者様が痛みを感じてご来院いただくときには悪化している場合がほとんどです。

歯周病をそのままほうっておくと、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあるので、ブラッシング時に出血などがある場合は早めに歯科医院に行きましょう。

歯周病の原因と進行段階

歯周病は、歯肉が炎症し徐々に悪化していく病気です。歯垢(プラーク)の中の悪性の細菌は空気を嫌うため、歯周ポケット(歯と歯肉の間)の奥のほうへ入りこみ歯周ポケットを深くしていきます。細菌の活動が活発になるにつれてさらにポケットが深くなり、最終的には歯が抜けてしまうのです。

1.歯肉炎

歯肉炎炎症を起こすと、歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び、腫れあがります。症状としては、ブラッシング時の出血等があります。

2.軽度歯周炎

軽度歯周炎歯垢が歯周ポケットに溜まっていくと歯周炎になります。そのままほうっておくと歯周ポケットの溝はどんどん深くなり、炎症が進みます。
歯周ポケット 約3~4mm

3.中等度歯周炎

中等度歯周炎顎の骨が1/3以上破壊され、歯がグラグラしてきます。
歯周ポケット 約4~6mm

4.重度歯周炎

重度歯周炎顎の骨が半分以上破壊され、歯のつけ根がむき出しになります。歯肉が縮み歯が長くなったように見えるのが特徴です。治療をしないと、やがて歯が抜け落ちてしまいます。
歯周ポケット 6mm以上

当院の治療法

PMTC

PMTCとは、専用の器具を用いて行う歯のクリーニングのことです。毎日のブラッシングではなかなか落ちにくい歯垢や歯石を除去します。歯の表面が滑沢になることで、歯垢の再付着を軽減します。

SRP

SRPとは、専用の器具を使い専用器具を使用して歯肉や歯周ポケット内から歯垢や歯石などを除去する治療法です。まずは「スケーラー」と呼ばれる器具を用いて、歯垢や石灰化している歯石を削って除去します。
その後に、スケーリングによって削った部分を滑らかにして治療完了です。この滑らかにする治療を「ルートプレーニング」といい、歯根面を滑らかに仕上げます。

エムドゲイン

エムドゲインとは、エムドゲイン・ゲルという薬剤を歯と歯ぐきの間などに注入することで、歯周組織の再生を促す治療法です。

エムドゲインの主成分は、歯が生えてくるときに重要な働きをするたんぱく質の一種であり、薬剤が吸収されるとともに歯周組織が再生していきます。